はな(鼻)
はな(鼻)の病気
鼻風邪に引き続き、細菌感染が副鼻腔へ炎症を波及させる場合に、鼻症状は悪化します。
対象となる鼻(はな)の病気と治療法
- 急性副鼻腔炎
ウイルス感染による上気道感染症(風邪)に引き続き、細菌の経鼻感染により発症し、4週間以内に症状が消失する鼻副鼻腔の感染症です。鼻閉(鼻づまり)、鼻漏(鼻水)、後鼻漏(喉に流れる鼻水)、咳嗽(せき)といった呼吸器症状を呈し、頭痛、頬部痛、顔面圧迫感などを伴うこともあります。この場合には、レントゲンやCTを撮影し、副鼻腔炎の程度を確認します。
治療法は、薬物療法を行います。軽症例は、ウイルス感染のみが原因であり、経過観察で自然治癒する。中等症例の第一選択として、ペニシリン系抗生剤(AMPC:サワシリン、パセトシンなど、ABPC:ビクシリン)を、臨床効果と起炎菌(インフルエンザ菌)からの効果が確認できない場合にはセフェム系抗生剤(特にCDTR:メイアクト、CFPN:フロモックス、CFTM:トミロン)を処方します。中等症例の第二選択薬として、ペニシリン系抗生剤(AMPC, ABPC)とセフェム系抗生剤が無効であった場合は、ニューキノロン系抗菌薬(クラビットなど)を処方します。重症例の第一選択薬は、ニューキノロン系抗生剤(クラビットなど)を処方します。その後は、副鼻腔への移行の良い、マクロライド系(クラリスなど)の抗生剤に切り替えます。その際に、副鼻腔粘膜機能を改善するムコダインを併用します。
- 慢性副鼻腔炎
急性副鼻腔炎をきっかけに生じた炎症が、治癒過程において遷延化し、副鼻腔粘膜の不可逆的変化を生じた状態で、副鼻腔炎の臨床症状と所見が、12週以上にわたり続く慢性炎症の状態です。
治療法は、マクロライド療法(日本で開発された慢性副鼻腔炎の基本的治療)を行います。マクロライド(クラリスなど)の常用量(一日2回)の半量(一日1回)投与が原則です。臨床症状が強い場合、急性増悪症の場合には、マクロライド(クラリスなど)の常用量(一日2回)で1週間程度経過をみます。治療効果判定は3ヶ月を目安にしています。
薬物治療に抵抗性を示す症例(ポリープが大きい症例など)については、手術可能な病院へ紹介します。
- アレルギー性鼻炎
アレルギー性鼻炎は、季節性のアレルギー性鼻炎(2−4月:スギ、3月下旬から5月上旬:ヒノキ、5月中旬から7月中旬:イネ科など、9月から11月:ブタクサなど)と、ハウスダストに代表される通年性のアレルギー性鼻炎があります。通年性アレルギーでは、発作性のくしゃみ・鼻水・鼻づまりを特徴とします。季節性アレルギー性鼻炎の場合には、目、耳、のど、皮膚のかゆみや、頭が重いといった症状が出る場合もあります。
アレルギー性鼻炎を確定するために重要な検査が、鼻汁好酸球検査(鼻水の中の好酸球数の測定)、特異的IgE抗体検査です。治療法の決定と治療開始時期を決めるためにもこの二つの検査は、極めて重要です。当院では、ガイドラインに則った一般的治療法に加え、花粉症については、治療効果の高いボトックス治療をお勧めします。こちらも、当院の特徴的治療法ですので、別項目で説明します。
