自由診療
血管の老化と難聴、耳鳴り、めまいの治療としてもサプリメント療法
「人は血管から老いていく」これは、音を感じる蝸牛と平衡バランスをとる前庭からなる内耳にも当てはまります。音を感じる蝸牛の外側壁には、血管条という毛細血管に富む組織があります。血管条は、蝸牛内電位による内耳のエネルギーを産生し、外有毛細胞の運動能を調節しています。血管条の豊富な血流は、自律神経によって調節されています。ここで、大切なことは、老化による難聴である加齢性難聴は、外有毛細胞が脱落するまでに、老化による血管と自律神経の機能低下が外有毛細胞の機能を低下させ、難聴を引き起こす可能性は十分に推察されます。この解剖学的特徴は、平衡バランスをとる前庭にも同じ影響を及ぼすと考えます。しかし、老化に伴う血管と自律神経の機能低下を防ぐ薬は存在しません。そこで、老化による難聴、耳鳴り、めまいの進行や再発を予防する目的のため、私の研究テーマである「オートファジー」を誘導する「ウロリチン」とミトコンドリア機能を活性化する「NMN」によるサプリメント療法を治療に取り入れて、血管のケアによる内耳エイジングケアを行います。
脂質代謝異常、高血圧症や糖尿病がある方や、毛細血管スコープによる毛細血管形態評価、ABIによる動脈硬化評価で異常値を指摘された方は、細胞レベルでは酸化ストレスや糖化ストレスに慢性的に曝露されているため、実際の年齢よりも血管の老化が進行している可能性が高いことが推察されます。この場合には、原疾患の治療に加え、血管機能改善を目的としてDHA/EPAによるサプリメント療法の追加をお勧めします。
耳鳴りやめまいの発症や増悪要因が、採血(女性:エストロゲン値、男性:テストステロン値)と問診から更年期障害による自律神経の乱れにあると判断した場合には、女性ホルモンであるエストロゲン分泌を促す「エクオール」、男性ホルモンであるアンドロゲン(テストステロン)分泌を促す「効年」によるサプリメント療法を行い更年期障害が原因となる自律神経の乱れを調節していきます。
更年期障害の症状が多岐にわたり、症状が重い方は、婦人科・泌尿器科受診をお勧めします。また、月経前の心身の不良が原因となる場合には、ビタミンEの一種であるγ-トコフェロールとγ-トコトリエノールを含有する「トコエル」によるサプリメント療法を行い、女性ホルモン(エストロゲン)を整え、自律神経の乱れを調節します。
また、免疫力と自律神経の間には強い相互作用があります。従って、慢性的な精神的ストレスや老化による免疫力低下も自律神経の乱れを誘発します。この場合には、免疫力を高める作用のあるプロポリスによるサプリメント療法を行い、自律神経の乱れを調節します。
サプリメント療法の効果の裏付けとして、血管老化の評価を、毛細血管スコープによる毛細血管形態評価、ABIによる動脈硬化評価、さらには生物学的老化時計(エピジェネティッククロック)とNMNの細胞内代謝産物NAD+の血中濃度を定期的に測定することをお勧めします。
自費注射治療
耳鳴りとめまいの発症原因に着目した治療として、2つの自費注射治療を紹介します。
