自己紹介
[2025.06.30]
令和7年7月1日より池袋耳鼻咽喉科 はやしクリニックを開院しました院長の林 賢と申します。院長ブログ1回目は、自己紹介をします。生年月日は1965年8月11日で、出身地は広島です。平成7年に東海大学医学部を、平成12年に広島大学大学院大学を卒業しました。入局は広島大学耳鼻咽喉科ですが、2年目から広島大学第一病理学教室にて、僕の恩師の一人である田原榮一教授(現名誉教授)の下で分子病理学を学びました。組織病理を分子生物学で裏付けをするという非常に画期的な学問を学ぶことが出来て、今後の研究の基礎になりました。学位取得後、カリフォルニア大学 サンディエゴ校にて、半年間はがんセンターのDavid Tarin教授の下で癌研究に従事し、論文を2編発表しました。その後、Otolaryngology-Head and Neck SurgeryのJeffrey P. Harris教授の下で、clinical fellowとして、外来・手術見学を行いました。サンディエゴでのHarris教授との出会いがきっかけとなり、耳科手術、メニエール病患者の分子生物学的検討に興味を持つようになりました。帰国後、研究は癌研究で学んだ分子生物学の考え方、実験手技を応用し、内耳細胞死・老化の研究を行うことにしました。その時、内耳培養細胞を樹立したHouse Ear InstituteのFedelico Karinec教授の講演をロサンゼルスで偶然拝聴し、講演終了後に直接交渉し、内耳培養細胞HEI-OC1細胞を分譲して頂き、癌研究の全く逆の発想で、内耳保護効果に関する研究を独自に開始しました。ほぼ同時期に、後にノーベル賞を受賞することになる「自分を貪食し、自分を守る。」という非常に興味深い概念「オートファジー」に出会い、オートファジーの作用から内耳保護を考えるという研究を思いつきました。研究遂行するため、小田恂先生(故人)に慶應義塾大学 小川郁教授をご紹介頂き、共同研究員として慶應義塾大学にて研究する機会を得ました。その研究成果が2010年ボストンで開催されたAAO-HNSFにて評価され、ポスター賞を授与され、英文論文としても発表することができました。その後、大学院生の学位指導を慶應義塾大学、日本大学、東京大学でも依頼され、各々学位を取得させました。後に、その業績が評価され、科研費基盤Cを含む3種類の研究費を取得することができ、今現在も研究を継続しています。耳科手術に関しては、Harris教授より、スイス チューリッヒ大学 Ugo Fisch教授の下で耳科手術を学ぶことを勧められました。留学中に学んだ積極性を生かし、2004年AAO-HNSFにてFisch教授の特別講演の後に直接コンタクトを取り、スイス チューリッヒでの耳科手術講習会に参加する機会を得ました。その際、Fisch教授の人柄と手術手技に感動し、その後15年間に渡り、この講習会に参加しています。その間、Fisch教授の著書「Fisch 中耳・側頭骨手術と画像診断法-鼓室形成術、乳突削開術、アブミ骨手術」を翻訳する機会を頂き、2015年に丸善プラネットより販売することができました。こちらの書籍は、当院で閲覧することが可能です。御一読頂ければ幸いです。その後、Fisch教授のご厚意により、この講習会には講師として参加させて頂いています。僕自身、人生の中で多くの人と出会い、支えられてきました。その中で、自分自身の人生の師として、Harris教授とFisch教授に出会えたことは、人生の宝です。2014年末にFisch教授は急逝されましたが、Fisch教授の哲学とその思いは自分の心の中に永遠に生き続けると思っています。
