528Hzの音楽を聴くことの重要性
私は、耳鳴りや難聴の患者様に、いつも「音楽を聴いて下さい。」と話しています。高音域の聞こえの悪い方、キーンなどの高周波の耳鳴りのする方には、「高周波のバイオリンやピアノなどの楽器」を用いた音楽、低音域の聞こえの悪い方、ゴーなどの低周波の耳鳴りのする方には、「低周波のコントラバスやチェロなどの楽器」を用いた音楽を聞いて下さいと説明しています。これは、聴覚の観点から、聞こえにくい音域に意識を向けること、耳元でする耳鳴りに意識を向けないことの二つの意味があります。さらに、高音障害であれば低音域、低音障害であれば高音域に意識が向きすぎることによって起こる聴力低下している音域とは異なる耳鳴りや音の響きを防ぐ意味もあります。
本日は、ここをアップデートさせる528Hzの重要性に関するお話しをします。528Hzはソルフェジオ周波数と呼ばれる音楽周波数体系に属する周波数のひとつです。「ソルフェジオ」という言葉は、中世ヨーロッパのグレゴリオ聖歌の音階に由来します。注目点は528Hzの音楽の有用性には複数の科学論文による研究が存在することです。528Hzの純音を5分間聴くと、唾液中のストレスホルモンや酸化ストレスマーカーが有意に低下し、自律神経のバランス改善も確認され、気分と感情の改善を認めたそうです。別の研究では、血圧や心拍数も安定化し、睡眠の質も向上したという報告もありました。これらの研究結果で大切なことは、比較対象とした440Hzには、前述した効果を認めなかったという科学的根拠があることです。この報告を、今度は、ストレス、疲れ、睡眠不足による自律神経のバランスの乱れが原因となって発症するめまい、耳鳴り、難聴の患者様に適応するのは、私の役目です。
次回は、4000Hzを中心としたモーツアルト効果について、お話しします。
